ホンモノの風格
あなたがもし、長く付き合えるON、OFF問わず使えるコートを探しているなら一度お読みください。
『ホンモノのトレンチコート』
この格好良すぎるコートの正体ですが、ブランド名はCORBY'S コービーズ。ホンモノと呼ぶにふさわしいコートを作るファクトリーブランドです。
ピーコート、ダッフルコートがそうであるように、トレンチコートも元々はミリタリーアイテム。英国軍のアウターでした。
CORBY'Sは1909年にアウター専門工場として創業し、第一次世界大戦時には英国陸軍のトレンチコートの生産も請け負っていました。つまりミリタリーアイテムであった『ホンモノのトレンチコート』を100年前に手掛けていた工場なのです。
また、多くの英国ブランドのOEMを請け負っていることでも知られており、英国を代表するブランド、アクアスキュータムのコートを手がけていたのも有名な話し。本格的なミリタリーアウターを作っていた技術と長年培った経験を活かし、高い技術を使いファクトリーブランドをスタートさせました。それがCORBY'Sです。
そんなCORBY'Sから数年前に発売されたことがあるシングルトレンチ。展示会で一目惚れして当店でも取り扱っておりました。しかしそれからはもう発売されていませんでした
。先進国ではどの国でも直面している職人さんの減少（工場も）という大きな問題があり、生産体制が不安定になったことが原因です。そこにコロナ問題が追い打ちをかけたようなで今はほぼ稼働していない状況。
それでもこの素晴らしいコートをなんとか発売したいということでお願いしてきた結果、時間はかかりましたが Made in England で別注製作いただけることが決定しました。別注といえど、余計なことはせず、仕様はオリジナルの雰囲気をそのままに。そうでなければ意味がありませんから。自分好みの仕様に変更を加える別注ではなく、やめてしまったものを『もう一度作ってください！』という別注です。
おそらく今後は別注なども含め、CORBY'S からMade in England のトレンチがリリースされることはないんじゃないかな、と思います。生産ラインの確保が難しいのはもちろんですが、生地価格の高騰や現地の賃金上昇、さらに円安の影響もあり、ものすごい価格になってしまうでしょうね・・・今回が本当にギリギリセーフのタイミングだったんだな、と思います。
『トレンチってどうなの？着るの難しくない？』
さて、トレンチコートのイメージっていかがですか？なんかごちゃごちゃしているし、着こなすのが難しそう・・みたいな苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか？映画で俳優さんが着ているのを見て、影響されたけども、実際に着て見ると・・・という経験ありませんか？通常のダブルのトレンチコート、格好良いとは思うけれど、正直私も着こなせる自身がありません（笑）
着こなすことが出来れば格好良いのだろうけど、それが難しい・・・その見た目を最も印象付けるのが
・ダブルブレスト
・エポーレット
・ガンフラップ
この３点セットだと思っています。そして、この３点をすべて取り除いたモデルがこのコートなのです.
どうでしょう？この見た目でも着こなしが難しそうに見えますか？ウエストベルトを使わなければ、もはやシンプルなバルカラーコートのようです。
これが本当に着易いんですよね。そして何より、文句なしに格好良い。これはトレンチと言えるのか？と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、まず実際にこのモデルが『シングルトレンチ』としてアクアスキュータムからリリースされていたこともあるということをお伝えしたうえで、トレンチコートに見られるその他のディテールはほぼすべて持ち合わせています。例えば、ラグランスリーブ、アンブレラヨーク、インパーテッドプリーツ、アーム＆ウエストベルトなど抑えるところはしっかり抑えているのです。
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『トレンチコートの格好良さ』
個人的にはトレンチコートは後ろ姿も最高に格好良いコートだと思っています。このコートはバックスタイルには手を加えていないところも私として嬉しいポイントです。後ろ姿は完全にトレンチコートでありながら、フロントの見た目はシンプルなバルカラーコート、ステンカラーコートのようにスッキリとした見た目にまとめられ、非常に着易いコートに仕上がっているのです。首元までしっかりとチンストラップを留めて着用したり、
ウエストをベルトでギュッと絞ってみたり、
逆にベルトはあえて結ばず、ゆるやかなAラインを強調した着こなしも格好良い。ベルトの両端は普通に絞るだけでなく、背面側で絞るもよし、先端をポケットに無造作しまっておくと、こなれた雰囲気を演出することも出来ますね。1枚袖特有の程よい抜け感があり、カジュアルな着こなしはもちろん、スーツスタイルまで本当に幅広いスタイリングに対応できるコートなのです。
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『真冬にもバリバリ使える防寒性』
生地にはこれまた英国ブランドにこだわりブリスベン・モスのヘビーウェイトコットンを選びました。コットンと侮ることなかれ、打ち込みの強い素材ゆえ防風性もなかなかのもの。保温性も高く、真冬にでも十分に活躍してくれるヘビーアウターです。それでいて、ベージュのコットンという見た目の軽快さもあり、春や秋のコートしてもオススメなんです。
実は以前のモデルは内側に取り外し可能なウールのライナーが付いていました。しかし実際に私が年間を通して着用するなかで、そのライナーの必要性を感じませんでした。１枚でも十分な防寒性があるし、本当に寒ければ内側に厚手のニットなどを着用すれば良いだけ。それに、冬なんだからやっぱりレイヤードも楽しみたいじゃないですか。色々なインナーで遊びたいと思うわけです。そんなことで、着脱式のライナーを省くことで、販売価格を少しでも下げられるように、仕様変更してもらいました。
『長く着られるシルエット』
シルエットは程よくゆとりのあるアームホールに、緩やかなAラインが特徴。今回別注ということでMOATのために製作していただいたわけですが、シルエットはオリジナルのままお願いしました。このシルエットが本当に素晴らしいと思っているからです。数年前からワイドシルエットが流行になり、Aラインのゆったりとしたコートなどがたくさん出てきましたね。このコートもちょうどそんな流行を意識したものに見えるかも知れません。しかしこの流行がくる前から存在するシルエットなわけで、このワイドシルエットブームが去っても、このコートにとっては全く関係ありません。例えピタピタのタイトシルエットブームが着たとしても（笑）、このコートのほんのりゆとりのある美しいシルエットは格好良く見えるはずですから。
『20年後の理想のカタチ』
ヴィンテージのコットンアウターがそうであるように、10年、20年と長く着こんで少しクタっとしてきたものは本当に格好良い。
少しクタっとしてきたトレンチコートを脱いだ時にビシっと決まった３ピーススーツが登場したら最高に格好良いな、なんて思います。
また、カジュアルスタイルなら、水色に色落ちしたデニムなんかにもおすすめ。シンプルにジーパンの上からバサっと羽織るスタイルなんか最高ですね！40代ではまだ早い、50代、60代になってになってようやく板に付いてくる感じでしょうか。これから一緒に歳をとっていきたい、そんな風に思えるホンモノのコートです。
◎最後にもう一言
これ、本当に格好良いんです。着丈の長いコートはあまり着ないなぁ、という方にも自信を持っておすすめしたいアイテムです。ジーパン、軍パン、チノパン、あらゆるパンツに適当に合わせても格好良く決まってくれるし、あとは冬場にスーツを着なければならない時って、それ用のアウターがなくて困ることありませんか？これはスーツ用のアウターとしても使えますから。当店でおすすめしている万能アウター類では、インバーティアのダッフルも同じくとてもおすすめなのですが、真冬にしか着られないのがイタイところなんですよね・・・こいつはダッフルより着られる時期が長く、かつマニアック度も高いです笑。
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Made in England
>>color
ベージュ
>>material
コットン:100%
>>SIZE / 身幅 / 着丈 / 裄丈 / 袖丈（脇下）
38 / 59cm / 105cm / 84.0cm / 51cm
40 / 62cm / 107cm / 85.5cm / 51.5cm
※画像では172��64�圓妊汽ぅ�38を着用しています